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新年のメッセージ 福祉保育労大阪地本 執行委員長 多久和 令一 核兵器なき社会、いのちと暮らしが守られる 2020年は歴史的な転換が開始された年となりました。世界に未曽有の惨禍をもたらしたコロナ禍によって、90年代後半から世界を覆った新自由主義の資本による富の独占、社会保障の削減・縮小による貧困と格差の拡大した社会の脆弱さが露わになりました。さらに24時間物と人が行きかうグローバル社会にあって、体制の違いや対立を乗りこえて一致してコロナ禍を克服していく新たな枠組みの構築が求められていることも明らかになりました。 一方、核兵器をめぐって、2017年7月に国連で採択された核兵器禁止条約を、発効要件の50の国と地域が批准し、今年1月22日に発効します。広島、長崎への原爆投下から76年、被爆者・家族を先頭に核兵器の禁止・廃絶を訴えてきた国民の不断の歩みで、ついに重い扉が開きました。 しかし、これまでの政権と同様に菅政権は核兵器禁止条約反対の姿勢を取り続けています。また、コロナ禍によって突きつけられたこれまでの政策破たんに目をつむり、「自助・共助・公助」を看板に、社会保障を削減し、国民に「自己責任」を押しつけています。さらに感染が急速に拡大しているにもかかわらず、「経済優先」と感染対策に二の足を踏んでいます。2021年は、2020年に動き出した核兵器のない社会・誰もがいのちと暮らしが守られる社会の実現にむけて、大きな一歩を踏み出す年にしましょう。 |