■組合の主張・焦点■ | 戻る |
定期大会を迎えるにあたって 第52回定期大会が9月14日に開催されます。年に一度の定期大会では、私たちの福祉の仕事や組合運動をとりまく状況、職場のとりくみや今後の運動の進め方について議論します。そして今後の運動方針やそれを支える組合財政(予算)を決めて、執行委員を選出していきます。 今年度の運動方針では、@貧困と格差の是正・平和の実現、A福祉人材確保対策の実現、B非正規労働者の組織化と労働条件の改善の三つをスローガンとして提案しています。また運動の柱として、一番目に組合を大きく、強くしていくことをあげています。 昨年夏の参議院選挙から1年間が経過し、自民党や公明党がすすめてきた、憲法9条の改悪と構造改革政治が、明らかに思い通りにすすまない状況にな っています。 これまでの新自由主義的な構造改革が、私たちの社会に貧困と格差をもたらし、働く人の3人に1人、若い人たちでは2人に1人が非正規労働者として働 くことを余儀なくされています。 福祉職場も例外ではありません。社会保障予算の抑制や福祉制度の改悪で、福祉職場でも非正規労働者が4割に達し、高齢者や障害者、子どもたちの貧困も広がっています。 小林多喜二の「蟹工船」という戦前の本が、70数年ぶりにブームになっています。この「蟹工船」ブームは、今の日本の労働者の、とくに若い人たちの非人間的な働き方を反映しています。もう一つはそうした働かせ方へのたたかいの共感です。今の職場の現実が、人間らしい連帯を求める若い労働者をたくさんうみだしています。 労働組合の基本的性格のひとつは、働く人が要求で団結することです。そしてもう一つは人間らしく働き、暮らしていけるように、要求の実現をめざしてたたかうことです。孤立させられている非正規労働者と過密・長時間労働に追われる正規労働者の団結が求められています。福祉保育労組も組合の原点に立ち返り、組合を大きく強くして、憲法改悪と構造改革の政治を転換しましょう。 |