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政治と直結するわたしたちの春闘

春闘ミニ講座では、@賃金や労働諸条件は労使の対等平等関係のもとで合意して決めるもの、A民間福祉施設の経営財源の大半をしめる措置費(保育運営費)や介護報酬は、人事院に準拠して積算されている。以上の二点について、この間、ふれてきました。
 ところで大阪では、大阪府・大阪市・堺市の所管する民間社会福祉施設職員にたいし、府(市)職員に準じた賃金を支払うことができるように公私間格差是正補助金が出されてきました。今から二九年前の一九七三年からはじまったもので、このような制度をもっている自治体は東京や愛知、大阪などごく少数しかありません。
ところが今、この補助金をなくしたり削減する改悪が全国いっせいにおきています。 大阪府と堺市は、二〇〇五年度から一律の単価払い方式に改悪する方向で、すでに二〇〇〇年度から五年の間に徐々に補助金を下げていく暫定措置をはじめています。さらに、二〇〇二年度の「大阪府行財政計画(案)」では、二〇〇五年度からの単価払い方式を含めて再検討課題としてあげています。
 いっぽう大阪市は、二〇〇二年度は前年どおりの実施としていますが、二〇〇三年度からはじまる障害者福祉での支援費制度の内容をみたうえで検討をすすめるといっています。
 「公私間格差是正」補助金は、わたしたちの賃金に直接的に反映します。そして、この大改悪攻撃は、政府の福祉制度を根本から破壊する攻撃といったいになってすすめられています。
 制度のわくの中で仕事をしているわたしたちの春闘は、必然的に政治課題をとりあげざるを得ないのではないのでしょうか。